12月【春待月(はるまちづき)】

さて最後の月は、学名に「うさぎの足」という言葉が使われている鳥で締めたいと思います。
この鳥は「雷鳥」。
換羽して真っ白になった太い足が、爪だけのこして羽毛に覆われ、ウサギの足のように見えるからだそうです。
高山に住むこの鳥は、夏の姿と冬の姿がかなり違います。
夏羽は、岩や枝などと同化してしまえるくらいの茶褐色、冬は深く積もった真っ白な雪とみまごいそうな程の純白。

ニホンライチョウの生息数は全国で約3,000羽。立山周辺では2001年現在で167羽しかいないそうです。
「山は神々のおわす場所」とする山岳信仰では、雷鳥は「神様のお使い」とされ信仰とも結びつけられています。

余談ですが、交通手段の発達で、気軽に高山へも訪れることができる昨今。
この現状を喜んでいるのは人間だけではないでしょうか。
高山には、下界のウィルスに免疫のない動物や踏みつけに弱い繊細な植物がたくさんあります。
珍しいからといって無神経にストロボ撮影したり、かわいいからとお菓子を与えたり、
挙げ句の果てに邪魔になるからと、ゴミというおみやげを残していく。
人間の自分勝手なおごりが自然を破壊し、動植物を絶滅へと追いやっていきます。

雷鳥は特別天然記念物、絶滅危惧II種(絶滅の危険性が増大している種)に認定されています。
雷鳥に限らず、ですが、朱鷺の二の舞を繰り返してはいけないと強く思います。





CONTENTS
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