岡野 里香展「私的風景vol.1-風葬-」(2004.11.8.月〜11.20.土)
 

円形に振るい撒かれた土の上、無造作に置かれた生き物の成れの果て。垂れた一本のちぎれたロープをたどれば頑丈な金具で釘付けされ…。壁面には、誇らしげに架けられたコレクションの数々…

繋がれた妄想の怪物

風が吹き

肉は土と化す

残存した骨

ひろいあつめたこの部屋


ようこそ、私のコレクションルームへ。まんなかの、ほら、あれが最初の出会いなんですよー
…と、そんな声が聞こえてきそうなOUの小屋です。作品は、陶土で形成され焼かれたものです。作家独自の釉薬は艶がなく、上からかけられたというよりは、そのものが、時間の経過と共に変色したようにも感じられます。土や釉薬の配合は、偶然ではなく、焼き上がりの具合を想定して作られたものですが、この「生き物の成れの果て」のような形は、何故こんな形に作り上げてしまったのか、作家自身もよくわからないそうです。

「きっと、内在するイメージが湧き起こってきたんだと思います。制作、展示を繰り返しながら、私の中に潜むものを探り出していきたい…」

ギャラリーというパブリックな場所で「私的風景」としてごく個人的な要素をさらけているようだが、観る側が「私的」という感覚でもってこの風景を覗けば、それぞれに違う物語が始まるかもしれない…

開け放たれた窓から、冷たく乾いた風が吹き込む、朽ちたものを晒しながら部屋を巡り、また空へかえる。広がる大地に鉄の道。そこでも風葬が行われている。

R.K
【オマケ】
OUでの展示を終えた岡野さんは、新潟の「ろば屋」というやきものを中心に展示をしているギャラリーの企画展に参加されています。新潟中越地震へのチャリティ展示会はウェブ上でも公開されるそうです。岡野さんのHPからアクセスできますので是非ご覧下さい!
http://www5f.biglobe.ne.jp/~rika-clay/