2003.5.8 掲載

5月になったら準備始めないとなぁ・・・?ここのところずっとそう思いながらちっとも身体は動かしていない。2001年からはじめた七夕のイベント『星に願いを』の準備のことだ。楽しいながらもなかなか準備が大変なこのイベントも今年で3回目になる。毎年、多大な迷惑を被っている大人は5人。作家の松井清志さん、田中美智甫さんとそのお弟子さんの藤本さんと西口さん、そしてウーの平尾さんのお友達、井上能信(ヨシノブ)さんだ。

『星に願いを』のことの起こりは2年前の初夏だった。わたしは7月7日の七夕をはさんで楓ギャラリーで展覧会をすることになっていた。展覧会の一ヶ月程前のこと、楓ギャラリーの三島さんと展覧会の打ち合わせをしていたところ、「七夕飾りを楓ギャラリーのの門のところに飾ろう」という話で盛り上がった。三島さんもわたしも『節句』なんて聞くとわくわくしてしまって二人とも超ハイテンションだ。楓ギャラリーで展覧会の打ち合わせを済ませ“七夕ハイ”のままわたしはぎゃるり・うーにむかった。平尾さんを捕まえたわたしは、七夕の話を嬉々として話しはじめたのはいうまでもない。普通の人ならここで「そう、楽しそうね」で話は終わっていただろう、がしかし、平尾さんに『節句』の話をしてそのまま「そう」で終わるはずもなく、「うちもビルの前に5年ほど前から七夕には笹飾ってるのよぉ〜。」からはじまり、止めるものもいないぎゃるり・うーの事務所の中、七夕ハイ女二人の話はどんどん膨らみ、他の画廊まで引っ張り込む話になってしまったのであります。コラコラ調子に乗るのもいい加減になさいと、誰も止める者はいなかった。

それでもいい加減なわたしのこと、他のギャラリーに言っても『いい企画ねぇ、がんばってね』と鼻で笑われるにちがいないと心のどこかで思っていた。きっと平尾さんとて2〜3軒参加するところも出てくるだろうくらいにしか思ってなかったと思う。が、そんなわたしたちの予想をよそに日下画廊、ギャラリーDEN、ギャラリーアート、ギャラリー雲母倶楽部、ぎゃらりーかのこ・編、都住創センターなどなど、楓ギャラリーとうーをあわせて2001年の参加画廊は約10軒ほどになった。

こんな事態に一番驚いたのはなにを隠そう。わたしと平尾さんだったのです。と同時にみんな自分の国の文化や風習を心のどこかで大切にしてるんだということを深く考えさせられました。

考え深いところはそこそこに現実の事態はやってくる。
笹はどこで調達するの?
笹飾り置いてもらうところの地図作んなあかんよぉ!
などなどで「大変やァ・・・」と二人して茫然としてしまったのです。

『星に願いを』のロマンティックなイメージを打ち壊すような誕生秘話ですが、今年も参加してくださいねぇー。
この後の擦った揉んだは次号で!

2003.6.3 掲載

先月に続いて七夕のお話。
七夕七夕といっているが、私が知ってるのは、せいぜい七夕飾りに願いごとを書くと願いがかなう事と、織姫さまと彦星さまが年に一度逢引?逢瀬(と一応書いておきましょう)する日でおまけに雨が降ったらその逢瀬も来年に延び、七夕飾りを昔は川に流していたらしいが、いまやそんな事をすれば公害になるとお叱りを受ける事くらいかと思う。
一応『星に願いを?』をやってるわけなので、少しくらいは七夕がなんであるかを調べてみたところ、これがややこしいのでちょっと書く気を無くしている。
『七夕』は中国から入ってきた儀式『きこうでん乞巧奠』(女子が裁縫が巧になる事を乞い願う奠【祭り】)と中国の伝説『牽牛と織女』と日本古来のたなばたつめ棚機女伝説(神様に嫁ぐ神女『棚機女』が神様のために布を織るという伝説)が組み合わさってできた節句ならしい。さっぱりわからん。
『お裁縫が上手になりますように』とお願いするのが本来の姿なのらしい。

私が幼稚園の先生にきいた織姫さまと彦星さまのお話は、恋する二人が遊び呆けて仕事をしなくなり、神様の怒りにふれて離ればなれになり、年に一度しか会えなくなるといったものだ。
恋をするのは楽しい事だし、きっと大抵の人が一度は踏むだろう道なのだから、子供に恋をして遊び呆けるのがいけない事のように感じさせるこのお話に何となく私は感心できない。
今年の星に願いをも、今のところ19軒が参加してくださる事になった。
少しずつ広がっていくのは嬉しいことだと思う。
そうして今年は、約30本(今のところ)は笹を取ってこなくてはいけない。
毎年作家の松井清志さんの高校時代の友達さんに笹をわけていただく。
泉南まで笹を取りに行く。
笹を取りに行くのは大変、でも特典も付いていてお友達さんの畑で、じゃがいも、青梅、紫蘇、ししとうなどなど野菜やお花をたくさんいただいた。
お友達さんがじゃがいもの茎を持っていとも簡単にじゃがいもを土から引っぱりだすのを見て、自分も同じようにしてみたところ、じゃがいもは土に残って根っこばかりが引き抜かれてくる。
茎を持って軽く左右に振り周りの土をやわらかくして引き抜くとじゃがいもが付いてくると教えていただいた。
どんなことでもこつがあるもんやなぁと感心した。
笹を切り出し、トラックまで運び、仕分けをしトラックに積み込む、去年は雨がぱらついていて足下も悪かった。

まだ瑞々しい大きな笹をかついで次々に畑の道を運ぶ様子がとってもきれいだった、忘れられない光景だ。
普段より少しだけ気持ちが華やいで、ささやかに生活の中の美しさを引き出してくれるのが節句の良さだとそのとき思った。

2003.7.4 掲載

とうとう七夕のイベント「星に願いを」が始まる。
なんとなく去年よりも準備に馴れが出てきたせいか充実感が薄れた気がする。
ともあれ、6月28日に泉州まで笹を取りにいってきま〜す。
雨降らなかったらいいけどなぁ・・・何を隠そう私は、強烈な雨女。
弥生時代にでも生まれ巫女にでもなっていれば、人にも喜ばれていたであろうが現実現代は平成、人に疎まれるばかりである。あーあぁ雨乞いが必要な時代に生まれ巫女になていれば失業することもなかったのにさっ。残念きわまりない。

今回の星に願いをは27軒が参加してくれることになりました。先月より増えて嬉しい。40本ほどの笹をとってくることになった。
暑すぎても雨降りでも作業が大変なので、曇りまたは小雨降る位の天気が望ましい。10人ほどで出かけることになっている。ちょっとした遠足気分。

毎回色々な人にお世話になってこのイベントが成り立っている。
参加してくれる方々、マップのデザインをしてくれる人、マップを配ってくれる人、笹を取りにいってくれる人、笹を配ってくれる人、飾りつけをしてくれる人、短冊を書いてくれる人、写真をとってくれる人。
みんな「楽しそうですね。」といって参加してくれるのが嬉しい。
数名私が無理矢理引っぱり込んでるメンバーがいることは否定しませんが…というより肯定しますが、でも来年も引っぱり込みますよ〜♪よろしく〜←誰に向かって言ってるのか心当たりの人は胸に手を当ててくださいね!
去年は作家のタイヨウくんと写真を撮るために21軒の会場を全部まわった。
会場ごとに「お願いごと」を書くものだから、最後は願うこともなくなって「今日の晩御飯は豚カツでありますよ〜に。」みたいなアホなことを書いていた。

この日は真夏日で、1日中自転車で大阪市内を走り回り2人とも汗だくだった。
朝10時谷町6丁目の楓ギャラリーから廻りはじめて、昼食に参加会場のラクシュミでカレーを食べ、あっちこっちと会場を巡り、別で写真を撮って廻ってくれていた松井清志さんと玉造で合流し、最後の会場ねぎやに着いたときは夕方5時だった。廻った会場ごとに色々な思い出ができた。
今年の七夕はどんな思い出ができるだろう。


各会場にいろいろな思い出とたくさんの願い事の短冊がいっぱいになりますように。みんなの願い事がたくさん叶いますように。星に願いを・・・(完)


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